VCIP(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)は、油溶性の新規ビタミンC誘導体で水には溶けません。このため、皮膚からゆっくり浸透されていき、長時間(48時間以上)にわたり肌の中で抗酸化作用・美白作用などビタミンC作用を持続します。
VCIPは、下図に示されるように、ビタミンC分子に、ヘキシルデカン酸と呼ばれる脂肪酸が4分子結合しています。ビタミンCには、4ヶ所に水酸基 (-OH基)がついているのですが、この部分が酸化されやすいのです。VCIPでは、全ての水酸基の部分にヘキシルデカン酸が結合し、これらが保護されて いるため、非常に安定性が高いのです。VCIPは皮膚に吸収された後、結合したヘキシルデカン酸が少しずつはずれていき、少しずつ長時間ビタミンCの作用 を発揮するのです。